IoTをしたいんですが。。。
製造現場の情報を集める!
いまIoTにより製造現場の情報を活用しようという動きが加速しています。
製造業のいろいろな立場の方が、IoTで生産効率をあげろ!となんとなく世間の空気感とかトップダウンで指示されて頭を悩ませていることだと思います。
私もお客さまより、IoTをしたいのですが、どうすれば?などという相談を受けることも少なくありません。IoTは手段であって目的ではないということはよく言われていることです。
では製造現場ではどういう状況にあるのでしょうか。
日本の製造業はIoTが流行りだす前から、製造現場の情報は収集することは一般的にしている企業が多かったと思います。
ただしその多くが活用できておらず、集めて置いておくだけ。しかもインデックスがないために、探し出すのに一苦労。
そのほとんど後で見ることがない状況だったと思います。
この集めた情報が活用されはじめたのが、クレームに直結する品質問題に対応するためのトレーサビリティ対応からだと思います。
品質トラブルがひとたび発生すると、中小企業なら倒産の危機に直結します。
そこで、品質に直結するであろうデータを日付やロット、生産品目ごとにインデックスをつけて管理するようになりました。紙からデータにすることも増えたかもしれません。
それでもやはり貯めておくだけで、何かあったらすぐわかるようにする程度でした。
ただこのトレーサビリティはなかなかの曲者で、クレームから何時間以内に報告するように!などの依頼もあったりと、非常に厳しい要求もあったようです。
要は、データ収集自体は昔からやっており、難しいことはありません。
本当に難しいのは、データを活用することにあります。
集まっているデータはどう役に立つのだろう?データの意味は?関連性は?相関性は?など、同じ装置を使っていても、環境や使い方でデータは変わります。最後は人がデータの意味を見出し、判断を加え生かしていかなければいけません。
大手の製造業もはじめから情報の扱い方がプロであったわけではありません。
情報を貯めて、解析しないと扱えるようにならないことを早くから理解し、チャレンジしてきた結果、業務改善効率や生産効率化を実現し、価値のある活用が出来てきているのです。
データは1年以上貯めてはじめて解析ができることが非常に多いです。
まずはスモールスタートではじめ、経営者さまや決済者さまは投資対効果を生むためにはまずはデータを適切に集めて、扱えるようにならねばいけないことを理解していただくことが必要になりそうです。
次回は、まだデータを収集していない方向けに簡単にデータを取ることでができるアイテムをいくつか紹介したいと思います。
以上でーす。ではまた!