国際ロボット展に行ってみて
国際ロボット展
2019年12月に東京ビッグサイトにて、国際ロボット展が開催されました。
私も行きましたが、以下の3点気になる点があったので書いていきます。
1.Sierの出展が多かった
2.制御機器・機械商社の出展も多かった
3.協働ロボットの広がり
Sierの出展
前回の国際ロボット展と比較し、Sierの出展が増えたと感じました。
ロボットビジネスは自動車業界での実績が増えてきている中、三品業界でも採用が急激に加速しています。ロボットメーカーはロボットのみの紹介にとどまることが多い中、三品業界は社内技術力が乏しいためにロボットシステムとして提案してくれるSierとの接点をこういった展示会で期待することが多くなっているんだと思います。またSier自身も大きな営業の場として大きな期待を寄せている証拠とも言えるでしょう。
当たり前ですが、お客様はロボットを使いたいのではなく、省人化したり・人手不足でも生産できるラインを構築したいので、経験のあるSierに依頼をしたいのは当然であると考えます。
商社の出展の増加
Sierの出展と同じく、商社も同様に増加傾向にありました。
制御商社や機械商社が自社のエンジニアリング部門を駆使したり、協力会社を活用してロボットビジネスおよびトータルシステム販売を提案していました。
こちらはSierのように、商社自身がビジネスの幅を広げるためにシステム提案をすると同時に、ロボットの販売台数を増やしたいという意図も多くあります。
また各商社も自社エンジニアリング部門の強化も進んでいるところもあれば、協力会社であった企業を子会社化し、システムビジネスへ舵を一気に切るところも増えており、商社も装置メーカーも変わらないような状況になってきました。差別化をどこで図るかという点が今後重要になってきます。
協働ロボット
協働ロボットがついに出揃ったというのが印象でした。
以前ロボットについて書いたとおり、ユニバーサルロボットが一番有名ですが、最近はオムロンがTMという協働ロボットを発売し、TMランドマークと呼ばれるロボットアームとワーク位置を相対的に再認識する便利な機能を搭載して評価を得ています。
FANUCがついに協働ロボットの新商品を発売しました。緑の筐体のロボットは前から販売していましたが、今回は白い筺体でUIを大幅に変更しました。いままでのロボット言語ではなく、ほかの協働ロボットと同じように直感的な操作性になっていました。
ただ各社微妙な違いはあれど、大差はないという印象を持ちました。1つ抜けているのが、TMランドマークをもつオムロンのTMロボットでしょうか。まだ細かいメーカーの差を調査しきれていないのでこれから各社比較を実施し、また書きたいと思います。
最後に
今回はぼやーっとした内容になってしまいましたが、ざっくりとした印象をまとめました。同伴した方はイマイチでしたねとのこと。今ある情報をどう捉えてどう活かすかは本人次第です。同じ時間を使うのであればイマイチと思う中にも、なにか見つけてやろうという意思をもって時間を使うことができるようにしていきたいと思います。
つぎはAIを活用したロボットティーチングについて書きたいと思います。