ロボットと生産現場

はじめまして。

 

くろまめと申します。 

ものづくり、生産現場で活用できるモノやコトについて発信していきます。簡単に触れるモノはレビューも交えながら投稿していきます。

ロボットなんて採用できない

初回はロボットについて書きます。

ものづくり現場にいないとおそらくロボットって無縁だし、よくわからないモノって感じがふつうだと思いますが、殆どの生産現場ではロボットが浸透しています。

自動車関連だけでなく、最近は化粧品、食品の業界の採用が急激に増えています。少子高齢化なんて話を聞くことが増えていますが、働く人が本当に集まらなくて困っている現場が大変多くなってきています。

無人の工場でガンガン働く産業用ロボットは量産品を作ることには長けていますが、多品種少量生産には不向きなケースが多く、また三品業界※では工場が狭いこともあり、なかなか採用が実現しないケースが多いです。

※三品→食品、化粧品、薬品をまとめて、「さんぴん」という。

人が集まらないけど、多品種少量生産で産業用ロボットも採用難しいし、生産スペースも狭いので…なんて感じで、何重もの壁が立ちはだかっている会社は少なくないはずです。

 

協働ロボットの進出

現在、ファナック安川電機など各ロボットメーカーが自動化や省人化を謳って様々な業界にロボットが導入されています。

2018年実績では、約42万台のロボットが出荷されました。これからの成長基盤として近年注目を集めているのが協働ロボットです。

今までロボット導入が進んでいなかった業界でも積極的に採用が進んでいます。

 

3つ紹介します。

UR/ユニバーサルロボット

協働ロボットの代名詞で、一番出荷されているのではないでしょうか?人と一緒の空間で動かせるロボットの火付け役です。デンマークに本社があり、ヨーロッパを中心に採用実績も多く日本でも採用が増えております。業界シェア50%を有しています。直近ではキヤノンと連携してカメラオプションが付くようになり、さらに使い勝手が向上しました。

https://www.universal-robots.com/ja/

TMシリーズ/オムロン

FA機器メーカー大手のオムロンが発売した協働ロボットです。

台湾のテックマン社と提携し発売したロボットで、一番特徴的な機能はTMランドマークと呼ばれるものです。ハンドについているカメラでTMランドマークを読み取ることで、ロボットアームとワークの相対的な位置を認識しすべてのポイントが再生成されるためロボットやワークが移動してもすぐに誰でも復旧ができる。ロボットとカメラおよびTMランドマークのバランスがよく現在発売されている協働ロボットでは一歩進んでいると感じます。

https://www.fa.omron.co.jp/product/special/robotics/collaborative/tm_feature.html

COBOTTA/デンソー

さすがデンソーがつくったロボットであると言えます。

ACアダプタで動作ができる今までにない協働ロボットです。一般的な産業用ロボットも販売しており、フォルムは可愛らしいですが侮れません。非常にUIが簡単に出来ており間違いなく誰でも操作ができるので、今後女性や高齢者、外国人などが製造現場で活躍する時代でも扱いやすいと思います。話題としてはwebでも購入ができるという点も最近話題になりました。

 https://www.denso-wave.com/ja/robot/product/collabo/cobotta.html

まとめ

まだまだ協働ロボットは大手の製造現場がメインではありますが、少しずつ採用が増えています。まだこれから商品の充実はしていくと思いますが、中小企業に広がるためには中小企業側の危機意識が必要になります。今のままでは人手が足りないけど今の現場には簡単には導入できないといっていると恐らく数年後にはとんでもないことになるのではないでしょうか。年単位で労働力は減少します。減少をとめるには女性や外国人の採用が必須です。だれでも扱う事ができる安全性の高い協働ロボットはそんな少し先の未来において存在感を高めるアイテムになると考えます。

 

「現場へ危機意識をどうやって持たせることができるか!」が大事となります。

まずはそこからカイゼンの一歩が進んでいくではないでしょうか。

 

製造現場でお困りごとがあれば解決していきます!