IoTによる見える化

IoTとは

IoTはモノのインターネットと言われています。

FA現場でも見える化推進!などと言われ、急速に各設備がLAN環境で接続され、稼働状況や生産情報がオープンになりつつあります。

設備の見える化はいまに始まったことではないのですが、昔との違いは活用方法だと思います。今までは貯めていただけとか、印刷して保管とか、何かあったら見る程度の活用がメインだったと思います。いまは設備から情報を集めて、予兆監視をしたり、生産の最適化をしたり、基本的には現場の改善に生かすことがメインになっています。

 

しかし今のFA現場ではほとんどの人がIoTという言葉に惑わされて何をしていいか分からなかったり、設備を繋いでも投資対効果を問われ、結局進まないなどの課題を抱えていると思います。人によっては現場の生の情報が曝け出されるとは困ると抵抗している人もいるかもしれません。

 

どうやって進めるの?

正直言って地道にスモールスタートしていくしかありません。IoT活用には2つの側面があります。

1つ目はどこまで情報を取るか。ということです。

各制御機器メーカーなどか情報の取り方を提案してくれると思います。まずは稼働状態の監視、次に設備情報の監視、品質、環境などどんどん深く広く情報を取ることができます。数十万円から一千万円を超えるレベルまで非常に幅が広いです。ここはお金さえかかればいくらでも、誰でも実施できます。ハードルはお金だけです。

 

2つ目はどうやって情報を扱うかです。本当に大事なのはこの部分です。

お金ばかりかけても得られた情報をどうやって扱えば良いか分からず技術が上がっていないと全く無意味となり、結局使いこなせなくて無駄な投資だったで終わってしまい、二度と進まないなんてこともあり得るかもしれません。この部分は外部コンサルに依頼できる部分ではありません。自社でやらねばいけない部分です。なぜなら得られた情報と生産現場の関連性を知るのは現場で働く人しかありえないからです。

まずは稼働状態の監視からしっかり始めらべきだと考えます。一番簡単な情報から扱い始め、1つずつ情報の質を上げていき、扱う人のレベルと収集する情報のレベルを合わせてあげることで適切な見える化が実現できます。

まとめ

情報を扱う人のレベルと取得する情報を一緒にレベルアップしていかないと、IoTによる見える化は成功しません。いま成功している企業はこの基本の部分をら忠実に守り、着実にできることを増やして成果を出しています。情報量がモノを言うので、早く始めたところが勝ちます。置いていかれないように、一歩ずつ始めていきましょう。

 

進め方に悩まれているのであれば、ご相談ください。